＜教育理念＞

看護部理念の「専門職として質の高い看護を提供する」ため、看護に携わる全職員の学びを支援する

教育担当者からのメッセージ

循環器疾患は急変も多く高い知識と技術、柔軟性、迅速な対応能力が求められます。また再発予防に向けた患者・家族への生活指導も重要となります。『循環器疾患は苦手』『心電図が読めない』という方も多いと思います。
OJTを活用しながら、個々の知識・技術の習得レベルや成長度に合わせ、支援していきます。循環器未経験者、ブランクがあいた看護師さんでも、どなたでも大歓迎します。
院内全体としての研修は、他施設と比較すると少ないのが実情です。しかし、院内にはALCSを始め、様々な成人教育コースのプロバイダーも増えてきています。個々が自分のスキルを伸ばせるよう支援しています。

＜研修実績＞

新入職者研修、集合研修（年2回、感染対策・医療機器の取り扱い）、接遇研修
臨床工学技士による勉強会（人工呼 吸器・補助循環・人工透析など）
院内BLS研修、日本救急医学会認定ICLSコース（他施設と連携）

外来

外来は『病院の顔』となり病院全体の印象が伺える場所でもあります。
患者様と接した瞬間から、私たちの看護・支援が始まります。今ある問題から、その先にある小さな不安など短い時間ではありますが、お話ししていただきたいと思います。少しでも安心して帰宅し、治療を継続できるように、患者様の状態をいろんな職種が関わり、情報を共有することで患者様やご家族のニーズにあった『自宅での生活』を送れるようにと考え支援しています。
診療は、平日は午前診、午後診と行っています。ほとんどが予約診療ですが、具合の悪くなった緊急の患者さまには、迅速検査や緊急入院などもできるよう体制をとっています。
患者様に寄り添い、笑顔で丁寧な対応することを心掛け、専門的な看護・指導を提供していくため日々、努力しています。

ICU

ICUでは、心臓血管外科開心術（弁膜症手術/冠動脈バイパス術/大動脈人工血管置換術）、ステントグラフト内挿術後の看護や、循環器内科では心筋梗塞、重症心不全の看護を行っています。2対1の看護体制で24時間集中的な治療とケアを行っています。ICUの看護師は、救急対応（ホットライン応需や搬入対応）、夜間緊急カテーテル対応、ドクターカーへの乗車（部署ごとに持ちまわり制）も行っています。看護師の中には、特定行為研修を修了者や集中治療学会ICU認証看護師、３学会呼吸療法認定士、心電図検定2級３級取得者等のスタッフも多くいます。監視モニターや生体維持装置などの特殊な医療機器に囲まれた環境ですが、患者様が１日も早く回復して、一般病棟へ退室できるように、看護を提供しています。

病棟

病棟では主に心臓カテーテル検査、冠動脈形成術、カテーテル心筋焼灼術等の短期入院、下肢静脈瘤の日帰り手術、ペースメーカー埋め込み術やICUを経たステントグラフト術や開心術後の周手術期看護、心不全や不整脈疾患等の看護を行っています。 当院では随時心筋梗塞等の救急患者様を受け入れており、病棟・ICUスタッフが迅速に救急対応を行うため、初診から一貫したサポート体制で患者様をお迎えいたします。 患者様やご家族様とのコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築きながら入院から退院後の生活を見据えた治療、リハビリ、生活指導、精神面でのケアなど、患者様に合わせた看護を提供しています。

カテーテル室/手術室

カテーテル室は2部屋あり、虚血（3～5件/日）不整脈（2～5件/週） などの内科的検査・治療を行われています。 虚血検査では検査中いち早く変化に気付き、安全に検査、治療が受けられるよう、個別性を生かした看護を提供しています。 ロータブレーターやダイアモンドバックなどの特殊治療も行い、 緊急カテーテルは随時受け入れしています。 不整脈治療では、鎮静・鎮痛剤を使用し疼痛や苦痛を最低限にするため、医師や他職種と連携し、的確な薬剤の投与や徹底したバイタル管理を行いつつサポートしています。 手術室は1部屋あり、開心術（3～4件/月）ステントグラフト内挿術（8～10件/月）下肢静脈瘤血管内焼灼術（20～25件/月）が行われています。 当院手術チームでは、個別の術前訪問や、他職種との術前カンファレンスを行います。一人ひとりに必要な看護を提供できるよう細かな情報共有をし、スタッフをまとめる間接看護師に加え、手術中はスピーディーに医師の介助を行う直接看護師が居ます。 侵襲を最低限にし、一秒でも早く患者様を「元気」にするためチーム一丸となって全力を尽くしています。