部門紹介
コメディカル(診療技術部)
放射線科
主な検査として、一般撮影、カテーテル検査、CT検査、RI検査を行っております。
CTについて
カテーテルを使わなくても冠動脈の画像を撮影できる心臓のCT検査が注目されています。従来よりも大幅な撮影時間の高速化・短縮化により、今までのCTでは不可能だった、拍動する心臓の冠動脈が撮影できるようになりました。 それにより、狭心症・心筋梗塞の原因である、冠動脈を非観血的に、完全にさらに短時間で造影できるようになりました。また、全身の撮影部位においてもクオリティーが飛躍的に向上しています。
検査目的
- 冠動脈の狭窄や血管走行の把握(病変状態の把握)
- 全身血管の把握
機種 TOSHIBA Aquilion64 解析装置 ZIO2
RIについて
ごく微量の放射線を出すラジオアイソトープ(RI)という薬剤を投与し病気の診断や治療を行います。体内に投与されたRIは診断したい臓器に集まりガンマ線と呼ばれる放射線を出しそれをガンマカメラという撮影装置でとらえて写真にします。
ガンマカメラは非常に精度が高いため少量のRIを投与するだけで病気を診断できます。
検査目的
- 各臓器の機能評価
- 各臓器の状態把握
機種 SymbiaE
臨床検査科
『検体検査』と『生理検査』が主な仕事です。
検体検査
血液検査は院内で心臓、腎臓、肝臓、脂質、血糖などの一般的な項目を測定でき、診察前検査も実施しています。
生理検査
心電図
心臓の収縮に伴って発生する心筋の活動電位の時間的変化を記録します。
ホルター心電図
日常生活の心電図を記録し、観察する検査です。
動悸、息切れ、胸の痛みなどの症状があった時の心電図はどの様な状態かなど、一日24時間の心電図変化を捉えることが主な目的です。
超音波検査
生体に超音波を当て、反射してくる超音波を受診して画像を得る検査です。
放射線を使用しないので、人体に無害で検査中も刺激を感じることが少ない検査です。
心臓、腹部、頸動脈、下肢動脈、下肢静脈、腎動脈の超音波検査を実施しています。
トレッドミル検査
心電図の電極と血圧計をつけた状態で、動くベルトの上を歩いていただきます。
運動をして心臓に少し強めの負荷をかけ、安静時では見つけることのできない心電図の変化を調べる検査です。
ABI
両腕と両足首4か所で同時に血圧を測り、血管の硬さや埋まり具合を知る検査です。
動脈硬化により血管の内腔が狭くなった状態や弾性が低下した様子を数値化して知ることが出来ます。
肺活量検査
息を吸ったり吐いたりして肺の大きさや息を吐く勢い、酸素を取り込む能力を調べます。
臨床工学科
本院の臨床工学科は、専科病院の特性に鑑み、少数ながら専門的な業務を行っております。そこで、各々職員が全ての業務を熟せるよう実践重視の新人教育を行いマルチな臨床工学士をめざし毎日努力を積み重ねております。
手術分野
人工心肺操作、自己血回収装置操作、電気的焼灼装置、術中の各モニター装置(心電図、血圧、運動誘発電位、BISモニター)
インターベンション分野
PCPS、IABP、IVUS、ロータブレーター、ポリコーダー、各操作
不整脈分野
ペースメーカー業務(PM,ICD,CRT-D)、心臓電気生理学的検査、電気的焼灼術 3Dマッピングシステム、心腔内除細動器、高周波心房中隔穿刺装置 他
血液浄化分野
人工透析、CHDF、血液吸着 他
機器管理
院内全ての医療機器の点検、調整、操作指導
上記業務を通じて、他のスタッフと共に患者一人一人の治療、回復の一助に携わっております。
薬剤科
調剤業務
薬歴や処方内容をチェックし、用法用量、相互作用、投与日数などの確認をします。不備や疑問点があれば医師に問い合わせ、処方を変更してもらうこともあります。その後、処方箋に基づき薬を取りそろえ、間違いがないように他の薬剤師が再度確認します。また患者様の状態に合わせて、一包化や粉砕も行っています。
注射薬調剤業務
薬歴や処方内容をチェックし、投与量、投与速度、投与経路、一緒に配合できない薬や相互作用などを確認しながら個人別に薬をセットしています。
薬剤管理指導業務
入院中の患者様が使用している薬の薬歴を作成し、薬の相互作用や出現する可能性のある副作用をチェックします。その後患者様のベッドサイドに伺い、薬の使用方法や効能効果などを説明し、副作用の有無などを確認します。患者様の薬への疑問や不安などにお答えし、安心して薬をお飲みいただけるようお手伝いをしています。当院の処方薬には抗血液凝固薬、抗血小板薬、抗不整脈薬、強心薬などハイリスク薬が多く含まれているため、特に注意が必要になっています。
医薬品管理
医薬品の購入、検品、各部署への払い出しはもとより、在庫されている薬品が的確に管理・使用されているかを確認しています。また後発医薬品の使用促進にも努めています。
医薬品情報管理
製薬会社からの新しい医薬品の情報や、厚生労働省から出される「緊急安全性情報」などの重要な情報を医師、看護師等に速やかに提供しています。また、薬剤によって発現した副作用を、厚生労働省や製薬会社に連絡するなど情報提供も行っています。
持参薬管理
入院時に患者様が持ってきた薬を確認し、医師に継続して服用するかを確認します。また当院で採用されている代替薬の情報提供をしています。
栄養科
食事サービス
栄養科では医師の指示のもと病状に合った食事の提供をしています。
循環器専門病院であるため、減塩食を基本としながらも家庭に近いメニューを心がけ、安全性や衛生面を考慮し、患者様に安心して食事を楽しんでいただくことを目標としています。アレルギーや嗜好、食欲のない方には個別に対応しています。又、嚥下が困難な方には飲み込みやすい食形態にし、身体上思うように箸を使用出来ない患者様には自助食器をお使いいただいたり、おにぎりの対応やフォークで召し上がれる大きさの食事としています。食器は家庭に近い雰囲気を出せるよう陶磁器を使用していますが、必要に応じ軽い食器での対応も可能です。
選択メニューとして週に3回夕食時にはA,Bの2種類のメニューからお好みにあわせ選んでいただけます。
イベント食
毎月行事食と郷土料理食を1回ずつ(年24回)提供しています。
- ひな祭り
- 七夕
- 秋の行楽弁当
- クリスマス
- 岩手 郷土料理
- 宮崎 郷土料理
- 和歌山 郷土料理
- 新潟 郷土料理
栄養指導
心臓病・高血圧・糖尿病・腎臓病・脂質異常症その他、個別での相談を入院・外来とも予約制で行っています。
身体は食べたものから作られる
現在の病状の回復はもちろんの事、数か月先、数年先に元気で過ごすために今、どんなものを選んで食べたらよいか、患者様の栄養状態を確認し、嗜好や生活サイクルをお聞きしながら一緒に考えていきます。
☆食事でお困りのことがございましたら、お気軽に主治医までご相談ください。